中国オフショア開発・・・分かっちゃいるけどご勘弁
私はソフトウェア開発業務を中国本土で実施すること推進する、オフショア開発の専門家として、これまで、いくつかの会社で立上げ推進プロジェクトに参画しました。
オフショア開発とは、主に海外でソフトウェア開発を行うことを指します。
近年では、沖縄県の有利な情報環境を活用したITアウトソーシングも盛んになってきています。
こちらのブログでは、東京と沖縄県との間で実施されるソフトウェアの分散開発のことも、オフショア開発と呼びます。
今後、中国へのオフショア開発の話題を中心に、関係者の皆さんが日ごろから感じている本音やと誤解を解き明かします。
北京・大連・上海といった、日本に馴染みの深い都市の話題が中心になります。時には、中国ソフトウェア業界の裏側の部分に触れることもあります。
中国ネタだからといって、特に慎重に構える必要はありません。
私が体験した情報を、分かりやすく、かつ、活き活きと紹介しますので、みなさまは楽しく読み進めてください。
みなさまからのご質問メール・情報提供は大歓迎です。
ブリッジSEとは
オフショア開発では、大規模なプロジェクトを通じて、大幅なコストダウンを狙います。ところが、単に費用削減を狙ったオフショア開発では、期待するほどの効果があがらなかったり、社員の定着率の悪さから事業継続が困難になるという事態が発生します。
そこで、日本と中国の文化や言葉の壁を越える鍵として、ブリッジSEと呼ばれる職種が脚光を浴びるようになっています。
IT Square「5分でわかるIT|オフショア開発とブリッジSE」によると、
ブリッジSEとは、ITのスキルだけでなく言語や文化など両国間(例えば中国と日本)のビジネス習慣を熟知し、間に立って円滑に業務を進められるよう指示できるSEのことです。 SEの能力に加え、プロジェクトマネージャーとしての能力、そして言語力が求められていることが分かります。さらに、開発パートナーの指導、教育、管理が行える人材であれば、納期の厳守に加え、高品質なシステム開発が期待できます。 http://www.sw.nec.co.jp/lecture/word/offs/
ブリッジSEには様々な定義がありますが、本ブログでは次の通りとします。
ブリッジSEとは、中国ソフトウェア開発プロジェクトで日本企業と中国企業との間に入ってコミュニケーションの橋渡しをする【中国人】責任者のこと。日本のお客様と中国ベンダーとの間で、見積りやチームのスケジュール、および相互のフィードバックによる結果など全体を管理する【中国人】SE(システムエンジニア)と定義することもできます。
最近では、主に日中間を結ぶブリッジSEの人材派遣サイトが登場しているようです。
本ブログの定義に従うと、ブリッジSEはプロジェクトの勘所を押さえる重要な役割が期待されているため、人材派遣サイトから簡単に調達できるような職業ではありません。
一般的なブリッジSEへの期待事項
・ 日本語と中国語が両方できること
・ プロジェクト管理や設計業務
中には、「主に中国とのオフショア開発における契約内容の把握、スケジュール管理、要員管理、リスク管理によりプロジェクトを推進」という要求もあるようです。
正直なところ、このような高度な職務を遂行する中国人SEにはほとんどお目にかかったことがありません。本当に優秀な中国人は、すでに副総経理クラス(会社役員)の重責を担っています。
つまり、会社経営に忙しくて、特定プロジェクトを担当するブリッジSEとして採用するのは非常に困難であるといえます。
これまでは、「ブリッジSE」という職種だけが先行して実態が伴わない状況が続いていましたが、今後はプロジェクト成功に貢献する本物の橋渡し人材が求められます。
日本人エンジニアはもう要らない?中国IT大学最前線
| 中国・大連のIT専門大学 |
IT専門大学にもかかわらず1万人近い学生を擁し、毎年2,000人のITエンジニアを輩出している東北大学東軟情報技術学院を取材した。(@IT編集部)
●日ごろお世話になっている@IT編集部の担当者が、中国IT専門大学の最新情報を記事にした。中国における人材育成に興味ある方は、ご一読を。
1年間を3学期に分け、2学期間は学術的な授業をメインに行い、残り1学期間は実践授業を主に行う。提携企業の企業の成り立ちや"しきたり"までを学ぶコース。学生に起業させ、実践的に経営などを学ぶコース。学内の仕事に対しては仮想的な支払い形態を用いるが、学外からの仕事に対しては実際に収入を得ているという。
日本人エンジニアはもう要らない? 中国IT大学最前線(@IT編集部)
締切:2006年09月20日23時00分 Powered By クリックアンケート
| ■成功の勘所 |
大学関係者へのインタビュー取材がメインなので、多少の「宣伝」は大目に見ること。私は、短期的な成果は乏しいと予測する。だが、5~10年の中長期視点で考えると、地道な人材育成は必ず実を結ぶだろう。






